第7章 twinkle
「つば子ちゃーん、起きてー……」
「パチッ」
すでに部活に向かう姿に衣代わりした幼馴染みに身体を揺すられていつもなら愚図るところを1発で目を覚ました。
「おはよ……ふぁ~……」
「おはよう……ふ、あああ……カラダ重た」
「イッパツで起きるなんて珍しいことあるね」
「うん。自分でもそう思う。らしくないね」
自分の身に何が起きたのだろうと言わんばかりに両手の平を左右交代に見つめる。
その様子に山口がぷっと吹き出すとはっと我に返りベッドから抜け出した。
『がんばっぺ!』
『また明後日な!』
「……菅原先輩、私がんばっぺ」
「ん?」
「何でもない」
「じゃあ先に下に降りてるねー」
「うん」
らしくない自分を振りきるようにクローゼットからジャージを取り出して即座に着替えた。