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一泊二日温泉旅行に行ってみた【実l況l者/全l身l組】

第1章 am 10:10


「…ここかぁ。」

スマホの地図を片手に大きなボストンバックを肩に掛けて、待ち合わせに指定されたカフェの前に立つ

時刻を見ると待ち合わせ時間よりも20分も早い到着
あの二人のことだ、きっとギリギリか遅刻なハズ
時間通りに来るかもわからない待ち人たちを、このまま店先で待つには、さすがにしんどい…

「先入ってようかな。」

独り言を呟きながらカフェの扉を押した




「いらっしゃいませーーー」

中に入ると元気な店員の声が響く

「おひとり様ですか?」

「あ、いえ、待ち合わせで、三人になるんですが…」

と伝えた後、店の奥から聞きなれた声が聞こえた

「あーーーー!!!
もうレトさんなんでそこ座んの?!!」

「うっさいなぁ。キヨくんがそこの一人席座ればええやん。」

「はぁ?!ちょっと待って。意味わかんねぇ。
この旅行言い出したのレトさんなんだから、主催者がそこに座んのおかしくね?」

「いやいや、関係ないでしょ。
俺が先に来てたんやから、どこに座ろうが関係ないし。」

ギャアギャアと店内に響く声
それだけでも目立つのに、それに加えてこの二人は容姿も目立つ
他のお客さんたちがその騒ぎに気付き、二人をチラチラと見ているようだ
とりあえず…うるさい、
そして恥ずかしい!!!

「先に来てたみたいです!すみません!」

店員に軽く会釈をし、少し小走りで二人の元に向かう
今回私をここへ呼び出した張本人、レトさんとキヨくんの元へ
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