第5章 ☆Story3☆ ドラマの共演者は…
「あぁぁぁぁぁっ!?」
「っ!?」
「っ俺に……そっくり……」
「っぇ……?」
メガネをかけているとはいえ、俺と全く瓜二つ人が目の前に立っていた。
まるで、鏡を見ているような……
「っ藤ヶ谷さん!?
急に大声あげてどうしたんっ!?……で、すか……」
俺の声に反応して来てくれたゆりちゃん、
なんか嬉しーな♪
ちょっと意識されてるみたいで(笑)
ん?でも待てよ……ってかゆりちゃん、
なんでゆりちゃんまで驚いた様子で見てんだろ……
「っ……」
あっ、わかった!
この人が俺とおんなじ顔だからゆりちゃんも驚いてんだな(笑)
「……(固)」
しかもあんなに固まっちゃって(笑)
「っ!?
な、なんで……お前が、ここに……」
「ん?」
なんだろこの人……ゆりちゃん知ってんの?
ってかお前呼び!?
なんでそんな馴れ馴れしいわけ!
「っぱ、パパ……」
「パパ……」
あーなるほどね(笑)
パパだからお前呼びか、それなら納得納得……って!!
「っパパ!?」
「っパパ……なんでここに……」
「っお前こそ……なんで、ここに……」
「っちょっと、買い物……」
「あ、あのぉ……」
俺完全においてけぼりじゃん!
「っ……パパこそ、うちからそこそこ遠いじゃん。
なんでわざわざ遠くまで……」
「近場で、でかい店っていったらここだからな……たまに、来てるよ……
そっちは?」
「っちょっと、色々と買い出しを……」
まぁぬいぐるみのために買い物してるって、お父さんにも言えないだろうな(笑)
ってか待てよ!
ゆりちゃんのお父さんってことは……この人が俺に似てるっていう……
だからどおりで……俺と初めて会ったときあんなに驚いていたんだ……
にしても、向こうは俺に特に驚いた様子なかったけど……
「……子供用シャンプー?
……お前、もう普通のシャンプー使ってるだろ?」
「っちょっと!童心に戻ろうかなーって……(汗)」
童心に戻る?
おーい、ゆりちゃんが童心に戻るってちょっと変だぞー(苦笑)