第17章 ☆Story15☆　熱い恋の季節のはじまり

そしていよいよ憲吾の順番がきた。



「ワクワク、ワクワク……」←『母親そっくりだなおい』by.太輔＆『そりゃあ私の娘だもん！』by.百合



わくわくという擬音を言葉にするゆり。



「ゆりちゃーん、口で言う言葉じゃないでしょ笑」



「え！？」



「もしかして無自覚？笑」



「す、すいません……」



「それくらいで謝んなって笑
ほら憲吾！ゆりちゃんからの期待高いぜ〜？笑」



「っ……」
（ハードル上げんなよ……）



そして憲吾は購入したものを出していった。



「店員が2択で持ってきて、個人的にこっちの方がいいかなって……思った……」



「おぉ……ワンピースと来たか……」
（てなると、憲吾は守ってあげたくなるような感じが好みってか？笑）←



「あ、オフショルワンピースっていうやつですね！
これちょうど気になっていたんです！色もすごくかわいい……」



「出だし上々じゃねぇか！」



「っ……あり、がと……」
（って言っても店員が持ってきたやつだけどな……）



「それでそれで次は！？」



「……靴がこのサンダル……ワンピースのリボンと合うかなって思って色も合わせてみた……」



「ストラップサンダルって足にフィットしやすくて履きやすいんですよ！
……あ、ソックスもある！」



「あー……たまたま置いてあった雑誌見て、そんなような感じのがあって、
靴擦れとかも起きづらそうだなって思ってな……」



「おぉ……」
（憲吾、ちゃんとそこらへんまで考えてるとかすご！）



「お気遣いありがとうございます（微笑）」



「っ……あと、麦わら帽子……日差しとかもこれでいくらか防げるだろ……」



「帯部分のリボンもワンピースとサンダルの色に合わせてあるんですね！
すごく可愛いし、実用的なことまで考えてくれてありがとうございます！」



「っ……そんなに、褒めんな……ただ雑誌とか参考にしただけだし……」



「そんなことないです！ちゃんと色々考えて選んでくださってますし……
それだけでも凄いことですよ！
私なんて、そんなこと考えずデザイン面だけで考えてましたし……」



「……ありがとな、そう言ってくれて……」



「ふふっ……（微笑）」