第1章 ☆Prologue☆
私の名前はゆり、藤ヶ谷ゆり。
私の名前は、ママからもらったものでママと同じ名前。
私のママは、私を産んだ数日後に死んでしまった……。
そして私はパパに育てられてきた。
なんで、
私だけママがいないの?
みんなにはちゃんと、
「お母さん」 「ママ」 「母さん」
「母ちゃん」「おふくろ」と呼べる人がいるのに……
私だけ、そう呼べる人はいない……。
ただ残っているのは、ママが生前私に託した指輪のネックレスだけ……
これだけが、母の形見であり私のお守り……とっても、大事なもの……
私はただ、このネックレスを頼りに母のいない寂しさを紛らわしてきた。
でもやっぱり……
ママのぬくもりに、触れたいよ……。
ママ……
ママは今、どこにいるの……?
本当に、
私を見守っていてくれてるの……?
誰か、教えてください__