第12章 ☆Story10☆ 縮まっていく距離
食事会をすることになり、ドルチェの面々はそれぞれ両親の元に行った。
「ママ、結月たちはどうしてるの?」
「ちょうど、裕太さんがお休みでね?二人の面倒は、玉森さんたちが見てくれているの。」
「ほんと昔からの付き合いだよねー(笑)」
「そうね(笑)
……あなた、いつまで泣いてるんですか?」
「っ……ぐすん……(泣)」
「パパは無駄に独占欲強すぎなんだよ(苦笑)
だから反抗されるんだよ……」
「っだって……だってぇ……」
「だってなに(苦笑)」
「こないだ結月の部屋見たらキスマイのポスター貼ってあったんだぞ!?」←
「っちょ!パパ!なに勝手に娘の部屋入ってんのよ!もう立派な年頃でしょ!」
「凌駕も凌駕でキスマイにはまりやがって……
わざわざ深夜にやってる「キスマイBUSAIKU!?」なんか録画してんだぞ!?」
「あれ面白いんだからいいじゃん(笑)
ママ、二人が反抗期な理由って……」
「パパの過保護がうざいんでしょうね……あなた、もう少し藤ヶ谷さんあたりを見習ったほうがいいわよ?」
小夜はゆりと太輔がいる方を指差す。
「食事をするのは、命日の時以来だな。」
「うん、そうだね。今日ね?ちょっとだけだけどボクシングの試合見てきたの。」
「ボクシング?……なんでまた……」
「ちょっと、知り合いの人が出てたから……」
「……お前らって、一般人の人とは必要以上に関わらないんじゃなかったのか?」
「っま、まぁ……色々と(苦笑)」
「……あっちもあっちで難ありって感じだけど……」←
「私が言いたいのは、もう少し大人になってくださいって意味よ(怒)」
「……ヘーイ……」
「別に、アイドルに夢中になるくらいいいでしょ。
結月だって、貴方に似た北山くんのファンなのよ?別解釈すれば、
パパみたいな人がタイプって意味になるんじゃない?」
「っちょママ!それパパには内緒って(苦笑)」
「あらやだ!つい口が滑って……」
「っ!?
ゆ、結月が……あい、あいつの……」
「ほらママ……最後のフォローさえ、耳に入ってないんだよ(苦笑)
もうみっくんに対しては敵意しかないもん。」←
「……のようね(汗)」