第10章 ☆Story8☆ アイドルになる道
_Symphony
「美澤社長、みなさんをお連れしました。」
「ありがとう。黒木は下がってもらって構わない。」
「かしこまりました。」
「うっわぁ……パパの部屋よりきれー!」←
「っば!来海!
余計なこと言うな!」
「相変わらず、来海ちゃんは元気ですね(笑)」
「す、すいません……」
「子供は、元気が一番ですよ。
それでは、本題のほうに入りましょう。」
「あ、はい!」
「どうぞこちらにお掛けください。
ゆりちゃんたちは、このお菓子でも食べて待っていなさい。」
「「お菓子だぁ!」」
「うお……これめっちゃ高級そう……(汗)」
宏光は出されたお菓子を見た。
「良ければみなさんもどうぞ。」
「ど、どうも……えっと、話っていうのはこれからの?」
「はい。正式な契約をこちらで。」
「わかりました……」
契約書も書き終え…
「では、ここからは楽にして構いません。
もう堅い話はありませんから(苦笑)
……黒木、」
「はい。」_がちゃっ
明人が再び部屋に入ってくる。
「資料の方を、みなさんに。」
「かしこまりました。みなさん、こちらの資料をどうぞ。」
資料ももらい、
「まず、我々の事務所、Symphonyについてお話しさせていただきます。
シンフォニーは、1990年代に設立された芸能事務所です。
ですが、設立当初はアイドル氷河期とも言われた時代でして、
思うように業績も伸びず、ジャニーズ事務所の差は歴然でした。
ですが2010年代に入り、日本女性アイドルグループ初の快挙、
最多ワールドツアーを、BLOWが成し遂げました。」
「BLOWって、あの最強4人組って言われた……」
「北山先生、知ってるんですか?」
「ま、まぁ……結構テレビ見てるんでw」
「今現在は、個人での活動に力を入れております。
メンバーは、リーダーの花咲麗華に、鳥羽天音・風間凛・月宮香夜の4人で編成されたグループ。
我シンフォニーが誇るグループです。」
「そこから、シンフォニーは勢いをあげ、安定の人気を誇るグループが多数誕生しました。
そして社長は、新たな育成計画を考えた……」
「……。」