第1章 始まりの音
大樹side
純夏はすっげぇ美人でさ。
正直一目惚れだった。
性格も普通に良いし、どんどん引き込まれていった。
って言うのは建前。
本当は可愛い彼女が欲しかっただけ。
だけど中学に入学して1ヶ月。
純夏は梨央と付き合った。
あー、あっけな。って思った。
だけど諦められなくて
隙があれば奪ってやろうと思った。
それくらい可愛いからさ。
俺のものにしたかった。
だけど、2ヶ月たった夏休み前の7月。
梨央が他にも好きな奴居ることが分かった。
だから俺はワザと噂を流した。
終業式の日。
純夏は梨央を振った。
こんな汚い手だけど純夏を手に入れたかった。
別に恋愛的な意味ではそこまで
好きじゃない。
だけど可愛い彼女はほしいしさ?
利用させてもらうよ。
まぁ、長続きはしなそうだな。