第4章 努力
優香side
ー 次の朝
ゆう「んー」
朝6時、いつもの起床時間
なのだが
なんかいつもより体が重い
「おはよう、ママ」
「あら、おはよう優香…どうしたの?具合悪そうね」
「え?そう?」
「熱測りなさい、そこに体温計あるから」
ピピピピ
「え?うそ?」
「何度?」
「38.3」
「あら〜、今日はおやすみね」
「え〜…」
「疲れが出たのよ、ゆっくり休みなさい」
そして自分の部屋へ
ピロリン
【おはよ】
二宮くんからLINEが来た
【おはよう!】
【家まで迎え行くから何時がいい?】
【あ、今日は大丈夫!】
【邪魔な感じ?】
【そうじゃなくて、熱出たの!】
そう送ると既読が付いたが返事が来ない
既読無視ってやつか…
そう思ってベッドに横になり
考え事をしていると
ピンポーン
家のインターホンがなった
まだ朝の7時半
こんな朝早くに誰だろう
するとお母さんの嬉しそうな声が聞こえて
私の部屋をノックする音が聞こえた
「はーい」
「俺だけど」
「え、二宮くん?」
「そう 入っていい?」
「いい、よ」
ガチャ
ドアを開けると
汗だくになった二宮くん
何事だと思い聞いてみると
「ゆうが熱出したなんて送ってくるから」
優しい!やっぱり優しい!
「ありがとう二宮くん」
「これ、いろいろ買ってきた」
そうして差し出された袋の中には
私の好きなお菓子などがたくさん
「ありがとう!」
「雨の中素振りなんてするからだろ」
「でもやらないと…」
「お前は頑張りすぎ、少しは休め」
そう言って頭をバシッと叩いてきた
「じゃあ俺学校行くから」
「うん、頑張って!」
「ラッキーなことに今日部活ないから」
「そうなの!?ちゃんと休んでね」
「終わったら即効来るから 寝てろよ」
「うん!待ってるね!」
そうして二宮くんは部屋を出ていった
優しいな〜二宮くん
するとママが来て
「和也くん、優しいわね〜いいわねあんな彼氏!」
「え、ママ知ってるの!?」
「和也くんが言ってきたのよ?」
「あ、そう…」
なんてこった