第3章 いつかのキミへ
二宮side
俺は1年の頃からずっとゆうが好きだった
クラスが違かったのに
俺に話しかけてくれて
よく帰り道が一緒になってて
その度に
「二宮くんおもしろい!」
と俺に言ってきた
その言葉が嬉しくて
でも
ゆうが春樹と付き合うようになって
春樹は毎日幸せそうで
ゆうも俺と帰らなくなって
春樹は野球部だからいつも一緒にやってるけど
いつもゆうの話をしてて
辛かった
でも2年になった6月
ゆうが春樹を振った
という話を聞いた
ゆうはあんなに幸せそうだったのに
と思った
でもそういえば春樹は俺に
「ゆうと別れようと思ってる」
そんな話をしてきて
理由を聞くと
「ゆう、部活ばっかで構ってくれねーし」
と言った
俺は春樹を最低だと思った
ゆうが部活頑張ってるのに
そういうこと言うのかよって
本当はゆうが一方的に振ったんじゃなくて
春樹が振ったようなもんなんじゃないか
そう思った
それで別れてから
ゆうと話すようになったけど
毎日疲れ果てていた
ゆうはキャッチャーだし
ソフト部って分裂してるって聞いたことあるし
先輩が引退してから
人一倍に頑張ってたんだと思う
部活帰りゆうを前
行ってた整骨院まで送って行くとき
「部活大変だろ」
と俺がいうと
「ん?全然!楽しいよ!二宮くんの方が大変でしょ!」
なんて作り笑顔で言うから
心配になるし
LINE追加する勇気もないし
俺が助けられたら
なんてずっと思ってた
そして今日
やっとの思いでLINE追加して
多分今までこんな苦労した恋は
なかったなって思った
「あ!二宮くん!」
あぁ〜考えてたら来た
ゆう「二宮くん、LINEありがとう!」
二宮「あぁ、まあ、持ってないと不便だし」
ゆう「そうだよね〜気付かなかった〜」
二宮「え、気付かなかった?」
ゆう「うん!梨花ちゃんと話してて気づいたの!」
二宮「あ、そう…」
ゆうは相当な天然らしいです