第14章 荒木田さんと小説※裏注意
蒼生さんはそう言うと、私からずるりと指を引き抜き、素早く自身に避妊具を取り付け、数回私の愛液を擦り付ける。
蒼生「やりずらいから…少し腰浮かしてくれるか?」
怜「へっ、はい…」
軽く痺れた腰をゆっくりと持ち上げると、私の秘部に質量感のある熱が一気に埋め込まれる。
怜「あぁぁっ!」
蒼生「くっ…」
蒼生さんは深くささった自身を下からゆらゆらと揺らした。
怜「あっ!あぁっ!それ!だめっ!」
私は自分の内側を様々な角度から擦られ、今までにないような刺激に襲われる。すると後ろから蒼生さんが嬉しそうに言った。
蒼生「この体勢…あの本に載ってたやつと同じ…絞り芙蓉って言うんだ」
怜(だからあの時本のことを…)
私はクラクラする頭で先程のことの意味を理解し、蒼生さんもこういうものに憧れていたことに少し意外だな、と思ったりしていた。
蒼生「後ろからだと…お前の顔が見えない…な」
ポツリと蒼生さんは呟いた。その時顎を掴まれ、グイッと後ろを向かされる。そして蒼生さんがふっと笑って口付けた。それは段々と深くなり、そして下から突き上げられる力も強くなった。
怜「ふっ…んん!んんんっ!!」
蒼生「んっ…はぁ…そろそろ…いくぞ」
唇が離れ、顔は蒼生さんの近くで固定されたまま、私は早くなるピストンにただ声を上げることしか出来ず、私が一際高い声を上げたのと、私の中で数ミリ越しに熱が溢れたのはほぼ同時だった。
肩で息をする私の顔に、蒼生さんは最後にもう一度キスをした。
蒼生「気持ち…良かったか?」
少し頬を染めてそう聞いた蒼生さん。先程の雄らしさは少し薄れ、いつもの蒼生さんだった。
怜「気持ち…良かった…です」
恥ずかしいものの、私も蒼生さんにそう伝えたかった。
そして私たちは心の隅で、都築先生に感謝の意を抱いていた…。