第13章 夏目くんと甘い王子※裏注意
騎乗位は正常位よりも更に密着度が高く、そして奥深くまで熱がささる。下から突き上げられる度に、先程とは比べ物にならないくらいの快感に私はただ喘ぐことしかできない。
春「下から見るのも…たまにはいいね…っん」
怜「やあっ!あっ!あん!!」
春「自分から腰動かしちゃうんだ…やらしー」
どうやら私は本能のままに体が動いているらしい。擦れる度に私のナカは収縮し、また春くん自身はビクンと膨張し、息苦しくもそれがお互いをまた高めていく。
怜「あっ!春くんっ…好き!!」
春「っ!!ちょ!今煽んないで…っ!」
ゆらり揺られ痺れた私の体は春くんの胸に倒れ、また違った形でいい所に当たる。春くんも限界が近いのか、腰をパンパンと揺らし私を突き上げる。
春「も…出る…っ!!」
怜「わたしっ…もっ!ああっ!!!」
グンっと春くん自身が私の最奥まで突くと、避妊具を付けてない為急いで引き抜き、春くんは弓なりに沿った私を支えながら私のお腹へ欲を吐き出す。互いの呼吸が乱れる中、自然と目が合って、どちらともなくキスを交わした。
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後処理を終え、春くんと2人で横になる。久しぶりということもあって、私は倦怠感が酷かった。
春「もしかして無理させた…?」
怜「ううん、大丈夫。春くんと一緒にいられて嬉しい」
春「そ…」
素っ気ない返事も、気遣うように私の手を握りしめてくれる優しさも、こっそり乙女ゲームに嫉妬してる所も…そんな春くんの全部が私は好きなんだって思った。
怜「春くん…」
春「ん?」
私は春くんに伝えたい事を伝えられないまま、ゆっくりと眠りについた。
春「…普段は恥ずかしすぎて言えないけどさ、今日ならいいかな。怜、愛してる」
ぼんやりする頭でそんな言葉が聞こえた気がした。もしかしたら自分の妄想かもしれない。でもその後微かに感じた唇の熱が、本当だったことを私に教えてくれた。