第26章 ep26 心満
りこの感じる所を探しながら、自身も快楽の高みへ上り詰めていく。
後ろから彼女の二の腕を掴み、体を仰け反らせる。
上体を起こして膝立ちのまま、後ろから突かれるりこの姿は本当に淫らで、及川の目を犯す。
揺れる胸を掴み、振動に合わせて揉んでやる。
「んっ、も・・・凄い・・・・・・ぁぁっ」
ぱっと手を離すと、布団に倒れ込むりこ。
しっとりと汗をかき、体中、自分の体液が染み込んだ彼女の体・・・
「まだだよ、りこ・・・っ」
もっと、もっと欲しい。
りこの全てを俺にさらけ出して、俺に頂戴・・・
りこを仰向けにし、及川自身は布団の上に胡座をかく。
「跨って」
りこは乱れた髪を耳にかけ、おずおずと及川に向かい合わせになるように跨って膝立ちになる。
白く長い脚も、そこから伝ういやらしい体液も、全部、全部が愛しく想う気持ちを駆り立てる。
「腰、自分で降ろしてみて・・・・・・」
なんだかいつもと違う、少し強引に、リードしてくる及川。
首筋に伝う汗、バレーしている時の爽やかな彼ではなく、
危ない、覗いたら一気に心全部を持っていかれそうな"男"の顔をした彼に、りこはされるがままだった。
彼に与えられる全てに快楽と愛がつまっている。
彼に翻弄されている気がしつつも、りこはゆっくりと腰を落として及川の熱を再び体内に招き入れる。
「っはぁ・・・・・・りこ・・・っ」
(あ・・・・・・)
全てをくわえ込んだあと、りこは彼を見た。
眉間に少し皺を寄せて、包まれる快楽を受け止めつつも、激情を必死に堪えている顔・・・・・・
どうやら、必死なのは自分だけではないらしい。
自分も、彼に快楽と愛を与えられているのだとわかると、きゅうと、胸が熱くなる。
そして、自然と腰が動く。
「ちょ、りこ・・・っ、?」
急に積極的に腰を揺らすりこに、及川は意表を突かれて戸惑った表情を浮かべる。
(可愛い・・・っ)