第7章 *重なり合う体温*
〜ユイside〜
「ん…っ……」
暖かな日差しがカーテンの隙間から差し込み、私はゆっくり瞼を開く。
起き上がろうとするけれど何かが私の体を抱きしめている。
ルイの腕だ。
「ユイ……?」
「あ…ごめんね、起こしちゃった?」
「そんなことないよ、大丈夫。おはよう、ユイ」
「うん…おはよう、ルイ」
久々に恋人と向かえる朝。「おはよう」の一言で胸が高鳴った。
「そろそろ起きなきゃ……」
「あと、少し」
「っ……ダメだよ…起きて、ルイ」
そう言って体を動かすと、下腹部に妙な違和感を感じた。
「やぁ…っ…」
「どうしたの、朝からそんなに可愛い声出して」
ルイは急に目が覚めたように私の体を抱き寄せる。
「んんっ…あぁ…」
どうしたの、じゃない…
起きた時から、ううん、多分昨日の夜からずっと……ルイのモノが私の中に入ったままだ。
「積極的だね、ユイ」
無意識に腰を振ってしまう私の反応を楽しむかのようにルイが笑う。
「ルイ…っ…意地悪しないで…朝の準備をしないと…」
「……そうだね。そろそろジルに怒られる時間だ」
ルイは私の中に入っていたものを引き抜いて私を抱き起こしてそっと耳元で囁いた。
「今はやめる。でも夜は止めないから。覚悟しておいて」
「……っ…うん」
「それじゃあ…公務のお時間です。参りましょう、プリンセス…?」
「はい…!」