第5章 〒 体育祭。
桜が葉桜になり
春牡丹が咲く五月。
教室に先生が入って来る。
「みんな、おはよう。今日は皆に話があるんだ。」
先生は話を続ける。
「みんな、体育祭は知ってるな?この学校では6月に体育祭があるんだ。それで、練習をはじめたいと思う。」
「練習…?面倒くさぁい。」
一部の人たちが反論する。
「まあまあ。毎日とは言わないが、今から始めておけば優勝も夢じゃないぞ。」
先生、熱血だなぁ。
私は他人事のように聞いていた。
「それで、お願いなんだが。男女一人ずつリーダーを決めて欲しいんだ。くじだぞ。」