• テキストサイズ

愛し愛された者 [NARUTO]

第6章 新しい命と失われた命


戦争が、やっと終わった。

あの、私が倒れてイタチが助けてくれた時から、懲りずに何度か戦争に行っていた。

そのときに、見た光景は一生忘れないと思う。

どんどんなくなっていく命、消えていく温もり..

命はなくなる。命は争う。

人って..どうしてこうも争うのだろう。

戦争のあの人の命が簡単に失われていく光景を見てから、イタチはよく暗い顔をして考え込んでいる。

多分、考えていることは私と一緒だ。

『ねえ、イタチ』

「...なに?」

『人はなんで争うんだろうね』

「!...わからない」

一瞬イタチは驚いた顔をしたが、すぐに目を伏せて辛そうな顔をした。


今は戦争で亡くなった人たちのお葬式だ。

私の世界とは違って、ここでは、戦争で亡くなった人たちの死をみんなで参列して、悲しむ。

そして、その戦争で亡くなった人たちの中には私の大切な人も入っていた。

「姉さん..大丈夫?」

『...?』

「......いや、何でもない。」

イタチは私に気まずそうに聞いてきて、そう言い、すぐに目を逸らした。

イタチの言いたいことは聞かなくてもわかる。

『.....私、すごく好きだったの』

「!...」

『だって、オビトさんは、私に色んな事を教えてくれたから』


“ツバキ!俺が技教えてやるよ!"

“うちは一族だったらやっぱり火遁だろ!ってことで!豪火球教えやる!”

“俺の夢は火影になることなんだ!火影になったらお前を俺の側近にしてやるよ!”

オビトさんは、私をすごく可愛がってくれた。

私に術をたくさん教えてくれた。

リンさんの事に関してはすごく不器用で、カカシさんの事になるとすぐにムキになる。

そんなオビトさんが私は大好きだ。

過去形ではない。現在進行形で大好きなのだ。

だから、




これから、オビトさんが私の敵として私に向かってこようと、







あなたは私の大切な人です。



/ 248ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp