第8章 下忍
何も言わなくなった私をますます強い力で抱き締めて、シスイは話始めた。
「...お前は、中々顔にでないから何を思ってるのか、何を考えているのか読み取ることが難しいんだ」
『.....』
「だから、できるだけ思っていることを言ってほしい」
『...うん、』
「イタチにも言ったんだが、俺はお前らの事を本当の弟、妹のように思ってるんだ、だから、本当の兄のように..何かあれば..頼ってほしい」
『...う、ん、』
シスイの言葉に...泣きそうになった。
自分が思っている以上に、私は色々なものを溜め込んでいたようだ。
うちは一族の事、万華鏡写輪眼の事、オビトさんのこと、そして..未来の事
シスイに、全て話してしまいたいと..思ってしまった。兄のように頼ってほしい、という言葉が、私の心に染み渡る。
ああ、私は一人じゃないんだ、頼ってもいいんだと思ってしまう。
なぜだろう?イタチに言われたときも嬉しかった..でも、シスイに言われたときの嬉しさとは少し違う。
年上の人に言われたからだろうか?
それとも.....
シスイだから...なのだろうか..