第7章 ※照らしだされた色欲(両side)
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私は荒い呼吸を繰り返しながら、自分におおいかぶさるその男から目が離せないでいた。
差し込んだ月明かりに照らされた花宮の瞳はわずかに愉悦を含んでいる。
ふわふわとした回らない頭で考える。
今、キスされた?
っていうか、キスって、こんな……。
「なんか変……」
花宮は口元をわずかに歪ませると、再び唇に吸い付いてきた。
差し込まれた舌は私のものを味わうようにぬるぬると這い回り、背中にムズがゆい感覚が走る。
何これ……こんなの知らない。
それに息、苦し……。
「ん~! んん!」
花宮に訴えかけるけれど、まぶたの重そうな目がこちらを見下ろすばかりで一向に離れる様子はない。
ぞくりと下腹部に刺激が走る。
「はっ……はぁ、花宮……!」
いつの間にかズボンとパンツは下ろされており、花宮の指が私のそこをまさぐっていた。
執拗に責められた部分をくりっとこねられると腰が跳ねる。
そのままそこは弄られ続け、別の指が私のナカに侵入してきた。