第45章 【依存】×【別れた後】
「ごめん。」
そう言われて、彼女に別れを告げられてから2日が経った。
2日も、経った。俺は未だに彼女と元の関係に戻れていない。
そう、つまり。恋人に戻れないまま2日が経ってしまった。
あれから会えてもいない。
それどころか、連絡すら取れない。
電話は出ない、メールも見ているか分からない。
でもしているのはほぼ電話で、メールは今のところあまりしていない。
だって電話なら、もし雨衣が出た時に声が聞けるから。
「雨衣…。」
会いたい、あいたい。俺を嫌いになった?他に好きな人が出来た?…どうして。
そんなハッキリしない様な言葉じゃ分からない。俺は、馬鹿だから。
「…やっぱり、出ない。」
…電話に出てくれないのなら、メールの方が届きやすいだろうか。
『雨衣が隣に居てくれないなら、俺は生きてる意味がないです。 』
そんなメールを一通送信する。
雨衣は優しいから、きっと。
「…ふゎぁ…」
欠伸が出る。そう言えば最近、あまり良く眠れずにいた。
眠気には勝てず、俺は眠ってしまった。