第39章 【片想い】×【告白】
好きな人とほんの一瞬でも目が合えば嬉しくて。
好きな人に少しでも自分の存在が知られたら嬉しくて。
好きな人に名前を呼んで貰えたらすごく嬉しくて。
でも好きな人が嬉しそうなのが1番嬉しくて、
好きな人が幸せなら自分も幸せで。
片想いって、そういうものでしょう?
今日もその人は、斜め前の席で友達と話していた。
なんの話をしているのかは分からないけれど、とっても楽しそうで私まで笑顔になる。
その姿を見ていると、視線を感じたのかちらりとこっちを見る。
―その瞬間、目が合った。
「…!」
驚いて下を向く。
…顔が熱い。
「おはよー…って、顔真っ赤だよ!?どうしたの?」