第19章 てめェの“個性”の話だ
爆豪「てめェの憧れの方が正しいってンなら…じゃあ俺の憧れは間違ってたのかよ」
緑谷「……かっちゃん…」
爆豪「怪我したくなきゃ構えろ。蹴りメインに移行したんだってな」
緑谷「待ってって!!こんなのダメだ!!」
ボオオオオンッ!
爆豪は自身の爆発で緑谷へ向かっていく
緑谷「かっちゃん!!!」
ドオオオオオオン!!!
緑谷「った…!!」
爆豪「深読みするよなてめェはァ…来いや!!」
緑谷「マジでか…!!かっちゃん…」
『(どうしようどうしようどうしよう……!!先生に伝えなくちゃ……!でもどうやって…!)』
辺りを見回すと警備ロボットを発見
風でロボットを引き寄せて2人の近くへ
は建物の陰に隠れ、早く誰か来ることを願っていた
緑谷「待ってって!本当に戦わなきゃいけないの!?」
爆豪「…………」
緑谷「間違ってるわけないじゃないか!君の憧れが間違ってるなんて誰も―――…!!」
ドオオオン!!
緑谷「待ってってば…!」
爆豪「逃げんな!!戦え!!!!」
爆豪の蹴りが緑谷の顎を直撃
そのまま手を緑谷に手を翳す
緑谷はそのまま手を付いて爆豪を蹴り上げた
『(これは……2人に必要な戦いなのかな……でも…すごく辛い…)』
爆豪「って…!」
緑谷「だ…大丈…」
爆豪「俺を心配すんじゃねえ!!戦えよ!!何なんだよ!何で!!何で!!ずっと後ろにいた奴の背中を追うようになっちまった!!クソザコのてめェが力をつけて…!オールマイトに認められて…強くなってんのに!なのに何で俺はっ…俺は……オールマイトを終わらせちまってんだ!」
『………っ!』
緑谷「…………!」
爆豪「俺が強くて敵に攫われなんかしなけりゃあんな事になってなかった!」
『(それは私もなのに……!)』
爆豪「オールマイトが秘密にしようとしてた…誰にも言えなかった!考えねぇようにしてても…フとした瞬間湧いてきやがる!どうすりゃいいかわかんねんだよ!!」
爆豪は緑谷に向かっていく
緑谷はそれを蹴りで攻撃
緑谷「……丁度いい…シュートスタイルが君に通用するかどうか……やるなら…全力だ」