第18章 THE試験
訓練の日々は流れ―――…
相澤「降りろ。到着だ。試験会場国立多古場競技場」
ヒーロー仮免許取得試験当日!!
耳郎「緊張してきたァ」
緑谷「多古場でやるんだ」
峰田「試験て何やるんだろう。ハー、仮免取れっかなァ」
相澤「峰田、取れるかじゃない、取って来い」
峰田「おっもっ、モロチンだぜ!!」
相澤「この試験に合格し仮免許を取得出来ればお前らタマゴは晴れてヒヨッ子…セミプロへと孵化できる。頑張ってこい」
上鳴「っしゃあ、なってやろうぜヒヨッ子によォ!!」
切島「いつもの一発決めて行こーぜ!せーのっ、“Plus…「Ultra!!」」
轟「!」
『ん?』
「勝手に他所様の円陣へ加わるのは良くないよ、イナサ」
「ああしまった!!どうも大変!!失礼!!致しましたァ!!!」
ガァン!!!
振りかぶって頭を地面に叩きつけた
『い、痛そう……!』
上鳴「何だこのテンションだけで乗り切る感じの人は!?」
瀬呂「飯田と切島を足して二乗したような…!」
「待ってあの制服…!」
「あ!マジでか」
「アレじゃん!!西の!!有名な!!」
爆豪「東の雄英、西の士傑」
緑谷「(数あるヒーロー科の中でも雄英に匹敵する程の難関校――…士傑高校!)」
「一度言ってみたかったッス!!プルスウルトラ!!自分雄英高校大好きッス!!!雄英の皆さんと競えるなんて光栄の極みッス!よろしくお願いします!!」
「あ、血」
「行くぞ」
相澤「夜嵐…イナサ」
葉隠「先生知ってる人ですか?」
相澤「すごい前のめりだな。よく聞きゃ言ってることは普通に気の良い感じだ。ありゃあ…強いぞ。夜嵐、昨年度…つまりお前らの年の推薦入試。トップの成績で合格したにも拘わらず何故か入学を辞退した男だ」
『(あ、どうりで見たことある感じするなと…)』
緑谷「え!?じゃあ…1年!?ていうか推薦トップの成績って…」
瀬呂「雄英大好きとか言ってたわりに入学は蹴るってよくわかんねえな」
芦戸「ねー…変なの」
相澤「変だが本物だ。マークしとけ」
「イレイザー!?イレイザーじゃないか!!」
相澤「!」
「テレビや体育祭で姿は見てたけど、こうして直で会うのは久し振りだな!!」
相澤「…………」
緑谷「あの人は…!」