第2章 眼鏡女子
「秋人、煩いぞ。 廊下までお前の声が聞こえてきたぞ」
そう言いながら中に入ってきた一人の男子。
誰だろう……?
この神原秋人と知り合いなのかな……?
私達と同級生の人かな?
それとも、先輩……?
「おぉっ! 博臣、良いところに来てくれた‼︎ なぁ、博臣から見てこの子どうかなっ⁉︎」
そんなことを言いながら神原秋人は私を博臣と呼ばれた男子の前に突き出した。
そんな神原秋人の言葉を聞いた博臣と呼ばれている男子は私を見た。
「なっ! 妹オーラが見えるっ‼︎」
「は?」
この人、いきなり何言ってるの……?
確かに私は妹だけど……
なんで、言ってもいないのに私が妹だとわかったの……?
「いや、僕が言ってるのはこの子、眼鏡女子なんだ‼︎ ってことなんだけど……。 というか妹オーラってなに?」
「この子から妹オーラが出ているんだ‼︎」
妹オーラって、なによ……?
というか、博臣って人、頭おかしい人なのか……?
いや、頭がおかしいのは神原秋人も同じだ。
なんなの、この二人……。