第5章 それはボディタッチじゃないです。
「あれの何処がボディタッチなんですか⁉︎」
「何処がって、あれは何処からどう見てもボディタッチだろ?」
「いいえ‼︎ あれは変態行為ですよ‼︎ 神原秋人だって嫌な顔をしてましたしっ‼︎」
「秋人が嫌がってた? 楽しんでいたの間違いだろ」
え……?
神原秋人が楽しんでいた……?
貴方にはそう見えていたのですか?
私には嫌がってるようにしか見えませんでしたよ……?
「変態さん、今すぐ病院行って下さい、眼科へっ‼︎」
「なぜ俺が病院に行かないとならないんだ、しかも眼科って……華菜、俺は目は悪くないぞ」
「いいえ、貴方は目が悪いです、おかしいです! あの神原秋人の反応を見て"楽しんでいた"ように見えてる貴方はおかしいですよっ‼︎」
そう言った私に博臣は「あれはボディタッチだ」と言い続けていた。