第271章 天邪鬼の愛〜真紅〜(13)政宗様×弓乃※R18
悲鳴に似た声が溢れ出して……
伝う涙にキスをする政宗の顔が、今までに見たことのない表情をしていて……
「ああっ、あッ、あッ!」
「その顔。やばいな。……可愛い」
甘い台詞が私の脳内まで犯し始める。
「こ、壊れちゃ……」
「まだ壊れるなよ。もっと愛してやる」
政宗は私の首筋に顔を埋め、何度も何度も最奥を突き続け、はぁっ、はぁっと熱い吐息を漏らした。
「もうっ……だめぇええっ」
頭の中でパチパチと何かが弾ける。すると、政宗は苦しげに顔を歪ませて……
「……くっ!」
ドクドクッ。
突き上げた瞬間に、欲望を吐き出す。
「はぁっ、はぁっ…………ま、さむね……」
抱っこをねだるように広げた両手。
優しく髪を梳かれて、私は目を瞑った。
帰るまでずっとベットの中で肌を重ねて、あったまって。これ以上ないくらいの幸せな余韻に浸る私に、政宗は優しく腕枕をしてくれて……体を気遣ってくれた。
「……明日も会いたい」
「……来いよ。ただし、店も手伝えよ」
「もうっ!あのね!バイト代とるからねっ!」
「………雇ってやるよ。ただし俺、専属でな」
可愛くない私も好きって言ってくれる政宗。
幸せすぎて……
この日、過ごしたクリスマスは一生忘れたくない。
…………そう思った。
「「メリークリスマス」」
〜fin〜