第188章 〜後日談〜Halloweenイタズラ〜姫主様×家康様
家康はやっぱり、
先に唇を食べるって言って……
「はぁ……っ、ンッ」
激しいキスに翻弄され、息継ぎが上手く出来ない。家康はソファに片脚だけ乗り上げて、手袋した方の手で顎を捉えると……動かないように固定してくる。
更に深く繋がり、本当に食べられてるみたいに、上唇も下唇も貪るようにキスされ……
「んんっ……」
吐息を漏らすと優しいキスに変わり、今度は焦らすように唇を掠め「まだ、して欲しい?」って、聞かれて……
離れると何だか寂しくなって、返事の代わりに涙ぐんだ目で「欲しい」と、お願いする。
(何か、誘導されてるみたい)
家康のキスはいつもそう。
蕩けそうなほど甘い。柔らかくて気持ちよくて、でも激しくて苦しい。なのに、急になくなると欲しくて堪らない。
「欲しいだけしてあげる。その代わり、あんまり可愛い顔して。……煽んないでよ」
ツインテールが解け、ぐしゃぐしゃに乱れた髪を家康は救いながら、はにかむ。
優しくなったり、意地悪になったり。
でも結果。どっちも違うやり方で甘やかしてくれてる気がする。
(キスと一緒……)
どっちも私を夢中にさせる。
また、幾度となくキスを落とすと……顎を捉えていた手がスルスル動く。
キスに夢中になっていると、
キュッ。
「んっ、んっ、んっ……」
急に無防備だった胸の先端を摘まれて、ビクンッと大きく身体が跳ねる。家康はそれに気づいてるはずなのに、キスを止めず、クリクリと弄り手袋越しに擦ったり、引っ張って……
「んんッ…ん…んンッ」
頭に腕を回すと、指の動きとキスを同時に激しくする。
その刺激が全身にビリビリと甘く痺れ、その気持ち良さと手袋越しの焦ったさで、我慢できないような疼きが襲う。