第9章 12月
「ふうーーぅ」
「目覚めた?」
「バッチリです」
一通り体から出されたので、すっきりしたようですね。
さて、プレゼント。
なんで男の俺が楽しみにしてるわけ?
しかもこの和也君が!
「あおさん」
「はい?」
「プレゼント」
「あ!」
私からね。
ハート型のネックレス。
なかなか恥ずかしくて大変でしたよ。
包みを開けるなり泣きそうなあおさん。
目がうるうるですよ。
「かわいい!ありがとうございますー」
「いえいえ」
「素敵」
さっそく首にさげる。
うん。
やっぱり似合ってますわ・・・。
「あ、私からも」
青色の紙袋。
中身は・・・マフラー。
「マフラー」
「手編みです!」
「うそー」
「本気です」
手編みとは思えない上手さなんですけども(笑)
マフラーなんて、何年ぶりかしら。
「ありがとうございます」
「こちらこそ」
「皆に自慢します」
「私も」
ハート型のネックレスを見つめながら頬を赤らめるあおさん。
私はもう・・・貴女に出会う為に産まれてきたんだ!(笑)
十二月のラブラブ、運命です。