第12章 3月
「開き直ってるよ」
「まぁまぁ」
とか言う大野さんも笑ってるじゃない!
もうなんなの?
「じゃあさ」
さっきまで笑ってた潤くんが怪しい笑みで言った。
ここはやっぱり、完璧なこの人に頼るしかないか。
「葵ちゃんお仕事大変そうだから、なんか休めるようなものにしたら?」
「あ!それいいねぇー」
「さすが!やるね」
「略してヤルジュン」
なるほど。
休めるようなものですか。
「例えば?」
「アイマスクとか?」
「愛!?」
「ホントバカ」
ふざけるバカはほっといて、
早速仕事が終わってアイマスクを買いに行く和也くんです。