第10章 1月
「もうこの年だとお年玉も福袋もなしだよね」
「買いに行けないよね、福袋」
確かに、買いに行けませんね。
とか言いつつ、和也君をちらみ。
満足そうにお餅を食べてくれています。
知らないでしょ和也君。
その顔が、どんなに嬉しいか。
まだ、夫婦なんて実感ないですけど(笑)
でも、どんなに大きな福袋にも変えられない
すごい幸せをもらいましたよ。
「なに?」
「えへへ」
「気持ち悪い」
「すみません」
「なによ」
「嬉しくて」
「・・・バカ」
「容赦ないですね二宮さん」
「あれが愛の証拠だからね、ニノは」
新年のラブラブ、福袋以上です。