第1章 告白1 秘めた想い
おいらの身体の いたるところを
おまえの ゴツい手が這い回る
存在を確かめるかのように 優しく
おいらの熱を 受けとめて
おいらも
おまえの熱を おいらのナカで受けとめる
あのくりっとした瞳を 細めて
快楽に歪んだ おまえの顔
おいらだけを 求めて
おいらで感じてる 艶やかな顔
もう 何度も夢の中で見てる
何度も
何度も
おいらの イタい妄想
現実に おまえはおいらを抱かない
おいらも おまえに抱かれない
そもそも
男が男に抱かれるなんて 抱かれたい
なんて 思う訳が ない
でも 男に抱かれたい訳じゃない
おまえだから
おまえに 抱いて欲しいんだ
現実には あり得ないこと
だから
夢の中で おまえに抱かれるんだ
夢の中では おまえは抱いてくれるから
だから おいらは目を閉じる
夢の中だけでも
心も身体も 繋がっていられるから