第13章 告白13 男の本能
潤「で?大野さんが翔くんを抱きたいって言ってんの?」
仕事終わりに松潤のマンションの地図を送ってもらって
そのまま真っ直ぐタクシーで来た
松潤らしい 洒落た部屋で
酒を飲みながら 話してる
翔「いや 言われてない」
潤「じゃあなんでそんな考えてんの」
松潤の疑問も当然で
どう説明していいかもわからないから
思ったことを眈々と口にしてみる
翔「最初に聞いたんだ そしたら俺に抱かれたいって」
潤「じゃあそれでいいんじゃない?」
翔「でも 智くんにだって本来の欲求はあるはずなんだ もしそれを知らず知らずに押し殺してるんだとしたら…」
潤「だとしたら?」
翔「俺とのセックスであの人の何かが変わっちゃったら…って」
セックスをした後でいつも思うこと
幸せと同時に 不安
智くんの踊りや歌に支障が出ないか
熱は出ないか
この先 智くんの性格上に
俺を受け入れる事で 悪影響は出ないか
もともと 纏う雰囲気は穏やかな人だけど
内に秘めた男らしさを持ってる
その男らしさが もし無くなってしまったら
あの人のこれからを
俺が潰すことは無いだろうか
翔「不安なんだ…」