第10章 10
水でも取ってこようとそのまま歩き出そうとしたら手を握られた
「ん?」
「あ、……ごめんなさい」
思わずだったのか
恥ずかしそうに手を離し布団に包まるから
「フフッ。水取ってくるだけよ」
冷蔵庫からペットボトルを持って直ぐに戻って
「飲む?」
「和さん先で大丈夫です」
ちょっと掠れた声でそんな事言うから
「口移し、してみる?」
ニヤニヤしながら言ってみたらピクッと反応して
「だめ、です」
「クフフっ。………ん、はぁっ。ほれ飲んだから。由梨も飲みな」
布団に隠れてる由梨の隣に滑り込んで頬を撫でると
「ん、………はい」
起き上がってペットボトルを受け取りちょっとこぼしながら飲む
「ひゃっ」
「あーあ」
胸に溢した水滴をペロッて舐めると
「んっ……はぁ、ぁっ」
そのまま尖端も転がして
「あぁ、……はぁあ、、待って。溢しちゃう」
ペットボトルを一生懸命溢さないように持ち上げる姿がおかしくて
「フフッ」
そっと取り上げてキャップを閉めて横に置いた
「さっき、……離れたくなかった?」
水を取りに行った時の話を持ち出されてちょっと困った顔をする由梨
「……はい」
「いーよ。もっと言っても。もっと甘やかしたいんだよ。俺は」
ンフフ。と笑いながらそう言うと
また泣きそうになってて
「きます?」
腕を広げると
迷わず飛び込んできた
「和さん
ありがとう」
小さな声でそう言って顔を上げて
キスされる
「それはさ、こっちの台詞なのよね」
頭を撫でて
そのまま背中を撫でる
そしてお尻をさわさわ触って
前も触って
「あの………もう一回?」
「フフッ。ごめんね。さっきも言ったけど
とめらんない」
そう言って
引き寄せて
抱きしめると
嬉しそうな顔をするから
つられて笑いながら
キスを落とした
fin