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2人の距離〜2nd〜

第5章 5






「そっか。……なんか、ごめんね。私の力不足かな」

「いや、由梨さんが謝る事じゃ「(ガラッ)いーえ!由梨が力不足なだけよ」」

突然現れたのは





「楓さん。お疲れ様です」

店が決まってすぐに連絡していた楓さんだった



「由梨!あなたね!いくら可愛いからって!もっと厳しくしなきゃ!!…………あーん!やっぱりだめ!可愛すぎ!久々だから抱きしめさせなさいっ」

ガバッと抱きしめられるのでそれを受け止める


フワッといつもの楓さんのお姉さんな匂いを感じる


「あと!…光!!あんたね!自分の目をちゃんと信じなさい!悠も!!男らしく由梨守るくらいのことしなさいよ!」

悠くんはちょっととばっちりのような


「「ごめんなさいっ!」」

同時に頭を下げる2人



そんな姿に思わず笑ってしまう

「こら!由梨!笑ってないであなたが叱らなきゃいけないのよ?」

「う、ごめんなさい」

「まぁったく。光!あんたは明日から私のところ来なさいな。由梨は悠をちゃんと育てきること!!わかった?」

全員頷くことしかできない















「てことで。光ちゃんは楓さんのところに武者修行しにいったので悠くんが本格的に私のアシスタントになりました」

次の日に空さんにそう伝えると思いっきり笑われた


「あははははっ!武者修行て!まぁ全然大丈夫なんだけど、悠くんこれからもよろしくね」

「もちろんっす!こちらこそ宜しく頼みます!」

笑顔で答える悠くん


「楓さんに全部持っていかれたな」

「はい。やっぱり及ばないですよ。さすが楓さん」

「きっとセックスもタチなんだろうな」

「……空さん?」
ちいさく、こら。と言うと


「空さん。若い女子消えた途端本領発揮っすか」
真顔の悠くんに突っ込まれる始末


「ごめんね。悠くん。今まで我慢しちゃってたから」
へらぁと笑いながら悪びれる様子は全くない空さん


「ドラマの関係者には絶対やめてくださいよ。降板させられちゃいます」

ドラマ撮影中で連日なこともありマネージャーがいないこともあってか


タガが外れてしまった空さんはその後も度々破廉恥発言を繰り広げ遂には悠くんも根負けして笑い転げていた

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