第15章 next work
「ぎゃああああああああ!!」
今日も鳴り響く。
骸になるべきの者たちの叫び。
私は、あの日を境に調子良くなって今では、ちゃんとポートマフィアらしく仕事をしていた。
「黒雪。本当に大丈夫か?」
「芥川くん。大丈夫だよ。この仕事終わったら、太宰さん探しにでも行こうか?」
と私は芥川くんに微笑みかける。
「嘘だ。」
「芥川くん……。」
やっぱり上司には敵わないな……。
私は、ポスっと芥川くんの胸の中に顔を埋め込む。
「ごめん。ちょっと疲れちゃったや。しばらくこのままでいい?」
「ああ。」
私は、芥川くんの胸の中で泣いた。
「黒雪は、僕だけに『芥川くん』と小さい子供のように云うのだな。」
「うう。そこつかないで。じゃあ、今日から『芥川先輩』とでも呼びましょうか?」
と私はニヤニヤさせる。
「いや。それは、樋口だけで十分だ。」
「あら。そうですか。」
私が、寝込んでいた頃芥川くんは部下・樋口一葉さんを手にして仕事をしていた。
今では、私も芥川くんのパートナーとして仕事しているわけだが……
「やっぱり、樋口さんには敵わないな……」
「何かいったか?」
「別に……」
私は、そっぽを向く。