第7章 壱点イ 天使と悪魔〜三成〜
私は、三成くんに引っ張れながら歩く。
「咲良様の寝顔はとても可愛らしいですね。」
なぜ、それを言う。
いやいやいや、いつからあの部屋にいたの?
「三成くんの笑顔だって、天使様みたいで癒されるよ。」
私は、三成くんに言う。
「そんな、めっそうもない!!」
三成くんと居たら、ずっと幸せの音のミとドが鳴るな〜。
だけど、そう思っていたら別の音が聞こえた。シの音。
何故出てくるの?
だって、シの音は別の意味での警戒音。
三成くんから……?
三成くんは私と目が合いにっこり笑う。
そんなわけないよね。