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君と紡ぐ100のお題

第5章 purple









『ねえ今日シチューなのー?』

「え、ああ、うん、そうだよ」







そう答えると相葉君のうしろから



(俺今日シチューの気分じゃないー)



と松本くんの声が聞こえる。







『えーなんでーいいじゃんね?シチュー。
 俺女の子が作るシチュー好き。可愛いよね?』



相葉くん、神だよ、脳みそが私と一緒だよ。



「相葉君、どうしたらいいの、あれ。
 シチュー嫌アピールひどくない?」

『あのね、松潤たぶん言いたいだけだから
 言わせとけばいいよ』

「え、そうなの?」




そう聞くと相葉君が小声で教えてくれる。




『うん、きっとね、自慢したいだけなの。
 ちゃんの手作り食べれるってこと』

「…ふふふ、な、にソレ」

『ね、面白いよね、そういうとこあるんだよ
 松潤って』

「へえ、そうなんだ」

『だから、可愛がってあげてね』




と言った相葉君が
「じゃあ次ニノね」と言い
大声で「ニノー」と電話を代わる。




(あ?ちゃん?なに、話すことないんすけど)
とまた後ろで聞こえてくる。



おい、聞こえとるわ二宮。




相葉君に(いーから、いーから)と
言われるがまま


『はいはーい、』


とけだるそうに電話に出る二宮くん。






「聞こえとるからね、君」

『んふふ、え?なにが?』

「話すことない、じゃないよ。
 あるよ2時間くらい話せるよ」

『やめてもらっていいですかぁ?
 その時間あればゲームするわ』

「いや、ゲームより私でしょ!」

『もーやーだー、すーぐそうやって
 自信過剰になるー。
 言っとくけどそんな美人でもないからねあなた』

「もーやーだー、これだから
 ゲームオタクはすぐそういうこと言う―」

『はーい、じゃあねー』

「うそ、まって」

『なによ』

「あ、のさ、皆わかってる、感じ?」





相葉君のさっきの物言い、
松本くんは私との関係をなんと言っているのですか。






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