第5章 purple
女の子が作る
白くて暖かくてホワホワな
可愛い代表の料理、シチューなのに!?
(そういう問題じゃない)
「え!どうしようシチューしかないよ!」
『えーシチューしかないの?』
となぜか電話の向こうで笑う松本くん。
笑いごとじゃありません!
そんな松本くんの後ろで
(シチューいーじゃん!俺食べたい!)
という声が聞こえる。
ん?聞き覚えがある声。
…楽屋、なのですかまつもっさん。
『あ、ちょっと待っててさん』
「え?あ、はい」
電話の向こうに松本くんがいなくなって
シチュー嫌って…どうしよう、と
夕食のことを考えていると
彼とは違う、大きな声が聞こえた。