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君と紡ぐ100のお題

第4章 yellow







でもなんでライチ?と聞かれる。





「ほら、剥きにくい。」

「……、うん、で?」

「あれ?伝わらない、ですか」

「うん、全く」

「頑張って剥いたらご褒美がある、って感じ」

「それ、褒めてくれてるの?」





と首をかしげて私を優しく見つめる彼。




褒めてます、褒めてますとも。


真ん中に二宮くんの本当があって、
そこに行くまでには少し時間がかかるけど
一回知ったらもうダメで


まさにライチにぴったり。

色白だしね!







少しだけ嬉しそうな彼が
「はね、」と言ってくれた。









「うん、ぬるま湯」

「…え?」






お、お湯。

お湯って…しかもぬるいって…
中途半端!






私の反応にいつもの笑いで
ふふふ、と声を漏らす。








「ずっと入れる、最適温度」







それだけ言うとまた視線を自分の手元に戻し
小さな機械に夢中になる。



本当に思う。


二宮くんは私の取扱説明書を
一体どこで手に入れたんだろう。













END.

















「売ってたよ、そこら辺で」
「え!?そんな近場で!?」
「うん、凄い金額で買ったんだから
 ちゃんと還元しなさいよ、私に」
「か、体で…」
「ベタやな」


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