第3章 gleen
24日のクリスマスイブ
年内最後の収録が終わり、
深夜に家へ帰り着くと
真っ暗の部屋で空しくなる。
まあクリスマスっぽいことは
仕事でもしてるし
今日だって、スタッフさんから貰った
クリスマスケーキを皆で食べたし
別にそれでいいんだけど。
明日も早くから仕事なわけで、
いつものように
一杯だけ飲んで寝ようとしてた時に
着信がなる。
「え!?あ、もしもし!」
『あ!相葉くん?』
「う、うんどうしたの」
ちゃんからの電話なんて
珍しくて驚いた。
のはそれだけが理由じゃないけど。
家に帰って思い出したのは
きみの顔だったから。
『あ、うん、あのさ、今日24日でしょ?』
「うん、…会えなくてごめんね?」
『あ、違う違う!そんなんじゃなくて』
と慌てるきみが言葉を続ける。
『鍵を、開けて頂けませんか』
か、ぎ?