第14章 あいしてる
寝室に戻ると
そのまま 寝入ってる翔くん
濡らしたタオルでそっと身体を拭いてやる
ヤるだけヤって
寝てるって なんだこのヤロー って
思ったりもするけど
腫れぼったいままで 閉じられた瞼
半開きの唇
全部が いとおしくてしょうがない
翔「…智くん…?」
智「身体拭いてやるからそのまま寝ろ」
翔「シーツだけでも取らなきゃ…」
智「ん じゃあタオル置いてくるな」
身体をキレイにして
洗面所にタオルを置いて戻ってくると
汚れたシーツはベッドの下に放り投げてあって
また 寝入ってしまった いとしい人
そっと横に寝ると
片腕をおいらの首の下にまわして
もう片腕は おいらをしっかり抱き締める
智「苦しくて寝れねーよ」
翔「そんなこと言わないで このまま…」
話ながらも また寝入って
おいらは そんな翔くんの胸元に
そっと 顔を埋める
智「あいしてるよ…」
END