幼馴染だからってやっていいことぐらい解れ【気象系】R-18
第4章 悪魔の囁き *二宮和也
「無無子」
「カズくん、どうしたの?」
後ろの席に座っているカズこと和也くんが
私に声を掛けに来た。
「もしかして、さっきまでお楽しみだった?」
「な、何言って」
「智くんと無無子が付き合って、もう一年ですか」
「早いですね、時間が過ぎるのは」
和也くんは、私の髪の毛に触れる。
掬いあげるように髪の毛を愛おしそうに絡めた。
「無無子、俺じゃ駄目?」
「だ、駄目って言われても、私には智くんが」
「ふー」
「や、やだ」
耳元に息を吹きかけられ、少し感じてしまった。
「俺と放課後しません?」
「な、なにを。」
「セックスですよ」
思わず後ろを振り返ると、和也くんと目が合う。
「しましょうよ、また、みんなで」
怪しげな笑みでこちらを見るカズくんに私は
欲情してしまった。