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【NARUTO】人狼といっしょ。

第7章 恋をした。


は夕食までそのまま寝てしまい、お夕食が並ぶと起き上がりぐるりとテーブルを見渡していた。声も出ないまま唖然としていた。端から端まで見て回り向かえに座るとソワソワしていた。
おちょこを手にしてそっと差し出す。
静かな部屋にお酒を注がれる音が響く。
にもと注ぐと恥じらう姿に笑みが零れた。
「うん、美味しいね」
一口飲むとは嬉しそうに顔を赤らめ、ぐびぐびと飲み干す。
大丈夫かと不安に思ったが、あまり変わった様子はなく美味しそうに夕ご飯をたべていた。
主に俺の話にが相槌を打つ、が嬉しそうに微笑むだけで幸せな気分に浸れた。
夕ご飯を終え風呂にと言えばお待ちしていますと言っていた。
ふわりと心地よくなり、お風呂を終えそっと部屋を覗くとそこには父さんが居た。
その膝にはが顎をおいて眠っていた。
狼の姿で。
人差し指を立てる父さんにそっと入る。
「は?」
「酔っ払って立てないからって泣いていただけだよ」
「ぇ?」
「自由になれて忘れていたことを沢山思い出して悲しくなったんだよ。きっと」
「…俺には話してくれないんだね」
「相談するとか頼るとかこの子はまだ知らない。僕はそうだね、長く居すぎたからだろうね。この世界でこの子が頼るのはダンゾウ様だけだよ」
今はねと、付け足すも虚しく聞こえた。
「希望を捨てないで、お前のためになら自分のため以外にならは簡単に死んじゃうぐらい優しく愚かで必死なんだよ。お前は向き合っていい恐れていいお前としかしないからね」
父はその後、涙もろいをたくさんと教えてくれた。
それでも、獣姿の彼女は愛せても牙を向けたらきっとクナイを向けるのだろう。
それをいいと父はいう、それでいいと。
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