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《最遊記》短篇集

第2章 プレゼント 三蔵一行(ギャグ)


「それでは、皆。コレに着替えてネ♪」

浄『おい…コレって…』

空『…何だ、コレ?』

八『コレって…』

三『……』


私が、4人の前に並べた服。

それは…


「勿論、クリスマスの衣装に決まってるじゃない」


一同『……』

浄『色々、ツッコミどころ満載なんだけど…』

空『そっかぁ!!もう、クリスマスかぁ!!』

「そうなの。だから、ぜひ皆にはサンタさんの格好をしてもらいたいの」

浄&三『ぜってぇ、嫌だ』

八『まぁまぁ、そんなこと言わないで…』


だって、折角の冬なのに…
いつもと同じ服装じゃ、つまらない。
それに、皆の人気も上がるし(笑)


「じゃあ…いいよ。私と八戒と悟空でサンタさんやるから」


三&浄『(ぴくっ)』


「八戒と悟空には、プレゼントあげるね」


それに、三蔵と悟浄はそっぽを向きながら悩んでる。
やってくれないし、酷い事言うんだもん。


「悟空には、特大プリンと特大ロールケーキ!!」

空『マジで!?美味そう!!』

「悟空の為に作ったの(ニッコリ)」

空『、あんがと!!』


嬉しそうな悟空を見ていると、こっちも嬉しいな。
悟空って、何て言うか…小動物?みたいで可愛いんだよね。


「八戒にはね、ジャジャーン!!」

八『調理器具?』

「そっ!!いつも、美味しいご飯を作ってくれて、ありがと♪」

八『こんなに良いものばかり、高かったでしょう?』

「クリスマスプレゼントだから、気にしないの(ニッコリ)」

八『ありがとうございます。大事にします』


よしよし、と頭を撫でてくれる八戒は、やっぱりお兄ちゃんみたい。

流石に、二人にあげたプレゼントを見て欲しくなったのか、チラチラと見ている。


「意地悪する二人には、コレがプレゼントです!!」


大きな二つの袋を前に置いた。


浄『…何だよ。別に…』

空『素直になった方がいいぞ♪』

三『ふん。仕方ないから、貰ってやる』

浄『その…ありがとな、』

八『そうそう、素直になればだって…どうかしました?』


袋を開けていた二人が、ピタリと動きを止めた。


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