第12章 必ず守るから…
「…今更、そんなことは出来ないよ…」
「何でだよ!」
「だって、私は…」
「関係ないでさァ!!」
「えっ…」
「お前が俺を頼るのに遅いも早いも関係ない。頼りたいと思ったなら頼ればいいんでさァ…。俺は頼ってくれたお前を拒んだりなんてしやせんよ」
「…総悟…」
「だから、ほら…」
そう言ってもう一度、手を差し出す。
すると、今度はちゃんと
俺の手を掴んでくれた。
そして…
「…って…」
「え?」
「私を…守って…お願い…総悟…」
華菜はそう言いながら涙を流して、
俺に抱きついた。
そんな華菜の頭を撫で、
俺は頷いた。