第8章 学校へ
「全部…伝えろ、か…伝えたら何か変わるのかな…今更、総悟に頼るなんて…」
私はあの日…
先生が私の家に来た日に少し、
私と総悟についての話を先生に話した…。
"イジメ"に関することを除いて…。
先生は私が話してる間、
ずっと黙って私の話を聞いてくれていた…
そして私が話し終えた後に
"今想ってることを全部アイツに伝えろ"
そう言われた…。
だけど…
「やっぱり…今更こんなこと…」
総悟は私のことどう想ってるんだろう…?
"ただの幼馴染"だと想ってるのかな…?
きっとそう想ってるよね……
そうでもなきゃ、
あの総悟が
他人の心配なんてするはずが無いんだから…
「……」
自分で言ってて悲しくなってしまった……。
私は総悟が好きなのに…
きっと総悟は私のことなんて…
「好き…なのに…好きだからこそ…やっぱり…頼れない…」
けれど…
これ以上は総悟にも先生にも
心配はさせたくない…
だから――
――明日から学校に行こう――
怖いけど……
でも大丈夫ーー…
私は独りで何とか出来る…
このままは嫌だから何とかしなくちゃ…!!