第1章 誠凛入学
その後、練習で雨が降り、ランニングが出来ない代わりに、
1年対2年のミニゲームが行われた
そこで、何故黒子が強豪校で試合に出れたのか
それは、彼のパスにあった
黒子にパスをすると、いつの間にか、同じ1年チームにパスが通っているのだ
「どーなってんだ、一体!!?」
「気がつくと、パス通って決まってる!?」
「……彼の強さは、本物ですよ。ただ、他の5人とは、違う異例の」
「異例?」
「ええ。普通、バスケって、火神くんみたいに、ガンガン行くじゃないですか。
けど、黒君は違う。彼は、誰かにパスをする為、彼自身を薄く……まあ、影薄いのは元々だけど、更に影を薄める
彼は、パス"に"特化した選手なんです」