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【HQ】岩ちゃんが男前過ぎて今日も私は死にそうです

第1章 大胆な告白


「好きだ!」


 幼馴染みと、今日はどこ寄ってく?なんて話しながら歩いていると、突然誰かに手を掴まれ、そう言われた。あまりに突然の出来事に驚愕し、声が出なかった。そんな私を他所に、一緒に歩いていた幼馴染みのちーちゃんが興奮して声を上げた。


「えっと…その、」
「…悪い。」


 バツの悪そうな表情を浮かべ、掴まれていた腕は解放された。
 目の前にいるのツンツンとした黒髪に、鋭い目付き。ガタイが良くて、男らしい男の子。突然道端で大胆に告白をしてきた割には、顔を真っ赤にさせていた。
 白いブレザーに赤茶色のネクタイ。茶色のスラックス。その制服から彼が青葉城西の生徒である事は分かったが、彼は知り合いでも何でもない。多分、初対面の人。


「ちょっと岩ちゃん!?」


 遅れてやってきた彼の友人であろう人物は、驚いた様子で彼の肩を掴んだ。今の出来事だけでも充分ビックリしたのに、その友人の顔を見て更に驚いた。男の子だというのに、異様な迄に整った容姿。まるで絵本に出てくるような


「王子様だ。」


 思わず本音が漏れた。
 その言葉に私に好きだと言った岩ちゃんと呼ばれた男の子と、その彼を岩ちゃんと呼んだ王子様みたいな男の子は驚いた顔をした。そして、それは一瞬で、目をキラキラと輝かせ、喜びの表情を浮かべる王子様と怪訝そうな顔をする岩ちゃん。


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