第40章 『Anotherstory~№4』
僕は気づいてた。
あのふたりが三輪田さんを
どうにかしようって考えてること。
だから本当に仲のいい君じゃなく、
三輪田さんの名前を出してみた。
君を守りたかったから。
その時僕は屋上に居て、
空を見る…という自分の口実で。
そしたら予想通りとひとが来て、
怒鳴る声ばかりが響いてる。
でも予想してなかったのは、
その中に君が現れたこと。
この時僕はたまたま
しっかり掛けてた鍵が
ちょっと回っちゃってて、
ゆるくなってたんだ。
君のあの勇敢な姿勢のせいで…