第30章 『Anotherstory~№3』
放課後…
『じ、神宮寺くん!』
神「・・・・なに?」
最近の彼は、
私が出会った頃よりも酷い状態にある。
何をするにも身が入っていない。
この間の中間も酷いものだった。
『き、今日は…』
神「今日は一緒には帰れない」
『!』
私の言葉を先読みしてか、
彼ははっきりとそう言った。
『今日、お仕事は…?』
神「・・・オフ」
知ってる…
『でもなんで今日に限って?』
神「今日に限ってっていうか、
いつもやってもらってるから
オフの日くらいはやらないと…」
彼をあの女と
ふたりきりにさせたくない…
しかし、私にはその術がない。
神「じゃあ・・・」
『・・・・・』
結局、私には
どうすることもできない…