第12章 熱の違い
放課後、山口と由佳と三人で何時も通りに部室へ向かう。
部室前で由佳と別れ部室に入ると
僕を待っていたかのようにキャプテンと菅原さんが先に来ていた。
気にしていない風を装い、挨拶をし着替えを始めようとした時に
キャプテンが真剣な顔で口を開く
「月島と由佳が付き合うのは自由だ。全然構わない。由佳も幸せそうだしな。だが、スガとも話し合ったが、俺たちは由佳に対しての態度を変える事はない。今まで通りにさせてもらう。」
「…。」
僕はなんて言っていいかわからずに黙っていると菅原さんが話に入ってきた。
「大地~言い方が悪い!それじゃあ宣戦布告みたいだべ!月島はさ、俺らより断然由佳の性格とかよくわかってるよな?もし俺らが由佳に対して態度を変えるとどうなると思う?俺らは由佳が部に居づらくなるんじゃないかって結論になったんだよ。」
「そうですか。僕は別に構いません。」